Seekerは2025年8月に世界出荷が始まっていますが、日本の「技適(技術基準適合証明)」が公式に確認できる情報は、現時点(2025年8月21日)で見当たりません。
したがって、日本国内で携帯回線・Wi-Fi・Bluetooth等の電波を出す機能を使うのはリスクが高いです。
オフライン専用(機内モード+全無線OFF)など、電波を出さない運用に限るのが安全策です。
最新の認証状況は、総務省の「技適検索」や認証機関の案内で必ず確認してください。
まずは最新動向(2025年8月)
Seekerの出荷開始
Solana Mobileは2025年8月4日にSeekerの出荷開始を発表。
50カ国以上に向けて配送が進んでいます(予約は15万台超)。
価格は$500前後が案内されています。
製品の位置づけ
SeekerはSolanaエコシステムに最適化した第2世代Web3スマホ(Seeker)。
公式サイトでもWeb3機能や「Seeker ID」「Seed Vault」等が強調されています。
技適の公知状況
日本の大手メディア/業界記事では「技適の取得が公式に確認できない」との記載が2025年6月時点で見られます。
最新の状態は自分でも検索して要確認です。
Solana mobile Seeker
https://solanamobile.com/seeker
技適(ぎてき)とは?超ざっくり要点
何のマーク?
日本の電波法が定める技術基準に適合していることを示すマーク。
スマホ、Wi-Fi、Bluetoothなど電波を出す機器は、原則このマークが必要です。
未取得のまま使うと?
電波法違反になり得ます。
一般的に「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は「5年以下の懲役または250万円以下の罰金」の可能性があると解説されています。
Seekerの日本国内利用:何がOKで何がNG?
通信目的(携帯・Wi-Fi・Bluetooth)で使う → NGの可能性が高い(技適未確認のため)。
完全オフライン(機内モード+Wi-Fi/BT/NFCすべてOFF) → 原則リスクが低い(電波を出さない運用)。
ただし一般情報としての解説であり、個別の適法性は自己判断で。
旅行者特例(訪日外国人):一定条件を満たす場合、入国から90日間の利用が認められるケースが説明されています(Wi-Fi/BT等と携帯機能で扱いが異なる点に注意)。
居住者は対象外になり得ます。
実験等の特例制度:開発・実験目的に限り、届出により最大180日まで利用可能という制度解説があります。
一般ユーザーの常用を想定したものではありません。
Seeker|日本国内「使用可否」
前提:以下は一般的な情報整理です。
法的助言ではありません。
最終判断はご自身で行い、最新の技適取得状況は総務省の検索や公式情報で必ず確認してください。
判定アイコン
- ✅=原則OK(電波を出さない前提)
- 🟨=条件付きで可(対象・手続・期間など厳格な要件あり)
- ❌=NGの可能性が高い(技適未確認で電波を発射する利用)
早見表
シーン | 法令上の扱い(要点) | 補足 |
---|---|---|
❌ 通信機能(携帯/データ/テザリング) | 技適未取得で電波発射=電波法違反の可能性が高い | 技適確認までは通話/データ/テザリングは避ける |
❌ Wi-Fiのみオン | Wi-Fiも無線通信=電波発射 | SSID接続も電波利用。オンにしない |
❌ Bluetoothのみオン | Bluetoothも無線通信=電波発射 | 周辺機器接続も電波利用。オンにしない |
✅ 機内モード+Wi-Fi/BT/NFCオフ | 電波発射がなければ原則、違法性は生じにくい | オフラインのハードウェアウォレット用途などに限定 |
✅ SIM未挿入+機内モード(全無線オフ) | 同上 | SIMの有無より無線が完全オフかが重要 |
🟨 旅行者特例(訪日外国人) | 入国後90日など条件付きで可。居住者は対象外になり得る | 対象者・期間・周波数など要件の自己確認が必要 |
🟨 実験等の特例(届出+開発/評価目的) | 届出のうえ最大180日などの厳格条件で可 | 一般的な常用目的は不可。目的と管理体制が前提 |
購入前に「技適」を確認する具体手順
本体/ソフトでの表示確認
端末の設定 → 端末情報 → 法令/認証などに技適マークの表示項目がある機種もあります。
(…が、表示がない=未取得と断言はできません。要追加確認)。
総務省の「技適検索」で照合
型式名やブランドで検索できる公式検索が案内されています(TELECのFAQから公式検索ページが案内されています)。
製品名・認証番号を一致させて確認しましょう。
総務省 電波利用ポータル 技術基準適合証明等を受けた機器の検索
https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=js01
メーカー/販売元の公表
公式サイトやプレスリリースに「Japan」「Giteki」「TELEC」「技術基準適合証明」等の明記があるかチェック。
現状の公式製品ページはエコシステムの解説が中心で、日本向け認証への言及は見当たりません(2025/08/21時点)。
オフラインハードウェアウォレット用途の安全運用メモ
前提:一般情報です。法務・電波法の個別相談ではありません。
初期設定後は、常時機内モードに。Wi-Fi/BT/NFCを手動でOFFし、SIMは挿さない運用に徹します。
Seedや秘密鍵の保管はオフライン前提で。生体認証+PINの二段階に加え、紛失時の復元手順をオフラインで練習。
電波の発射がない状態での利用(例:Seed管理、署名作成→別端末でブロードキャスト)に限定。
誤解しやすい「特例」Q&A
Q:観光客が使えるなら、国内居住者もOK?
A:No。 旅行者向け特例は訪日外国人や一時滞在等に限る条件付き。居住者は対象外になり得ます。
Q:技適がなくても“実験目的”ならOK?
A:一般用途はNG。 実験等の特例は開発・評価のためで、届出・期間制限(最大180日)等の要件があります。日常利用の免罪符ではありません。
まとめ(行動リスト)
- 購入前に必ず:総務省の技適検索でSeekerの型式/認証番号の有無を確認。
- 通信機能を使わない:機内モード+Wi-Fi/BT/NFCオフで、完全オフライン用途に限定。
- 特例の“対象と条件”を誤解しない:旅行者特例(90日)・実験特例(180日)ともに一般利用向けではない。
- 最新情報は公式でクロスチェック:Solana Mobileの公式情報と国内認証の照合を定期的に。
免責・更新情報
本記事は2025年8月21日(日本時間)時点の公知情報に基づく一般的な解説です。
法的助言ではありません。