Google ChromeやSafariなど、多くの人気ブラウザが存在する中、ここ数年で急速に存在感を増しているのがMicrosoft Edge(エッジ) です。
「Windowsに最初から入っているから仕方なく使っている」──そんな声も少なくありませんが、実は Edgeには他ブラウザにはない“神機能”が満載 なんです。
2025年現在、EdgeはAI統合や高性能PDF編集、メモリ最適化機能など、仕事でもプライベートでも活躍する多機能ブラウザに進化しています。
この記事では、意外と知られていないけれど絶対に使うべきEdgeの神機能を8つ厳選して紹介します。
第1章:垂直タブで作業効率アップ
タブが縦に並ぶという発想
通常、Webブラウザのタブは横に並びますが、Edgeには「垂直タブ」という革命的な表示モードがあります。
タブがウィンドウの左側に縦に並ぶことで、タブのタイトルが見やすくなり、大量にタブを開いても迷子になりにくいのが特徴です。
これは、特に複数のリサーチや作業を同時に進めている人にとっては神機能。
しかも、アイコンだけのコンパクト表示と、全タイトルを表示する拡張表示を切り替えることができるので、作業スタイルに合わせた使い方が可能です。
設定方法とワンポイント
- Edgeを開いた状態で、左上のタブバー横にある「垂直タブに切り替える」アイコンをクリック
- これだけで、垂直表示にチェンジ!
また、Edgeの設定メニューから「外観」→「垂直タブを自動的に非表示にする」オプションをオンにすると、さらに画面スペースを有効活用できます。
第2章:コレクション機能で情報収集が劇的にラクに
「あとで見よう」がスマートに整理できる
Web記事を読みながら「これ、後でちゃんと読みたい」「比較したい商品ページをまとめたい」と思うことはありませんか?
Edgeの「コレクション機能」を使えば、それらのページやメモ、画像をひとまとめに整理できます。
使い方は非常にシンプルで、サイドバーからコレクションを開き、「+追加」で現在のページや画像を保存するだけ。
気になる情報をどんどん放り込んでおけるので、リサーチ作業が爆速で進むようになります。
実際の使い方:ブログ執筆や旅行計画にも
例えばブログを書く場合、参考にした記事、画像、引用メモなどを1つのコレクションにまとめておけば、あとで構成を考えるときに非常に便利。
また、旅行の計画でも「宿泊先」「行きたい観光地」「レストラン候補」などをコレクションにまとめておけば、スマートに計画が立てられます。
コレクションはOneNoteやExcelへのエクスポートにも対応しており、情報活用の幅がさらに広がります。
第3章:Webキャプチャで画面メモが一瞬で完了
ブラウザ上の「スクショ」が進化している
Edgeには、スクリーンショット以上に便利な「Webキャプチャ」という機能が搭載されています。
画面の一部や全体をブラウザ上で瞬時にキャプチャして、注釈まで付けられるのが特徴です。
たとえば、Webデザインを確認したり、記事の気になる部分を共有したりする際に、キャプチャを撮ってそのままメモを書き込んで保存することができます。
Webキャプチャの使い方
- 任意のWebページで右クリック → 「Webキャプチャ」を選択
- 「エリアをキャプチャ」または「ページ全体をキャプチャ」を選ぶ
- 必要に応じてペンや蛍光ペンで書き込みが可能
- 「保存」または「コピー」で活用!
さらに、キャプチャした画像をOneNoteやメールに直接貼り付けることも可能なので、情報共有が一段とスムーズになります。
第4章:PDFビューアと編集機能が強力すぎる
EdgeだけでPDFの閲覧も編集も完結
PDFファイルといえば、専用のリーダーやAdobe Acrobatを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、Microsoft Edgeには標準で高機能なPDFビューアが搭載されており、閲覧だけでなく、編集や注釈の追加まで行えるんです。
開くのも簡単。PDFファイルをEdgeにドラッグ&ドロップするだけで、すぐに表示されます。
機能の例としては
- テキストのハイライト
- 手書きによる注釈
- ページの回転
- 読み上げ機能(テキスト音声変換)
読み上げ機能は、目が疲れたときや、ながら作業をしながら内容を確認したいときに非常に便利。
また、PDF内に記入欄がある場合、直接Edge上でテキストを打ち込んで保存することもできます。
もう、「PDFのためだけに別アプリを立ち上げる」必要はありません。
第5章:子どもも安心!キッズモードで安全なブラウジング
インターネットの安心を子どもにも
子どもがPCやタブレットを使う機会が増えている今、保護者にとって心配なのが 「不適切なコンテンツへのアクセス」 です。
そんな不安を解消してくれるのが、Microsoft Edgeの「キッズモード」です。
このモードをオンにすると
- 閲覧できるサイトをホワイトリスト形式で制限
- カラフルで親しみやすいUIに切り替え
- Bing SafeSearchが自動的に有効化
- 無断で通常モードに戻せない(パスワードが必要)
特に注目したいのが、「年齢に応じたプロファイル選択」が可能な点。5〜8歳向け、9〜12歳向けなど、対象年齢に合わせた閲覧制限を自動で適用してくれます。
親子で安心してインターネットを活用するために、ぜひ活用したい機能です。
第6章:スリープタブでパフォーマンス最適化
開きっぱなしのタブが、PCを重くしていませんか?
現代のWebブラウジングでは、タブを10枚、20枚と開きっぱなしにして作業するのが当たり前になっています。
でもそれ、PCのメモリを大量に消費して、パフォーマンスを落としている原因かもしれません。
Edgeには「スリープタブ」という省電力&最適化機能があり、一定時間使っていないタブを自動的に「休眠状態」にしてくれます。
これにより
- メモリ使用量が平均30%削減
- バッテリー持続時間が向上
- 必要なときは即座に復帰可能
設定からスリープ状態に入るまでの時間を調整したり、特定のサイトをスリープ除外対象に設定することも可能です。
まさに、快適なブラウジングの影の立役者ともいえる機能です。
第7章:Webサイトをアプリのように使う「アプリ化」機能
お気に入りのWebサービスを“アプリ化”しよう
Edgeでは、任意のWebサイトを「アプリのように」使うことができる「アプリ化(PWA)」機能が備わっています。
例えばGmail、ChatGPT、Notion、Twitterなどをアプリ化すれば、タスクバーやスタートメニューから1クリックで起動でき、他のタブと切り離して作業に集中できます。
アプリ化の手順:
- Edgeで好きなWebサイトを開く
- 右上の「…(設定メニュー)」をクリック
- 「アプリ」→「このサイトをアプリとしてインストール」
あとは自動的にアプリアイコンが作成され、通常のアプリのように起動できるようになります。
仕事効率が格段に上がるので、ぜひ使いこなしてみてください。
第8章:Bing AIとEdgeの統合がもたらす未来
サイドバーに“AIアシスタント”が常駐する時代へ
Microsoft Edgeは、AIによるブラウジング体験の最前線に立っています。
中でも注目すべきなのが、Bing AIとの深い統合です。
Edgeの右サイドバーには、AIチャットが常駐しており、以下のようなことが即座に行えます
- Webページの要約
- 英語ページの自動翻訳
- 表やコードの解説
- 複数ページを横断した比較・分析
- 文章のリライトやメール作成支援
これらの作業をブラウザ内で完結できるため、別アプリを開く手間が激減。AIとの連携により、Edgeは単なるブラウザではなく、「知的作業の相棒」へと進化しています。
おわりに
Microsoft Edgeには、単なるブラウジングにとどまらない、実用的かつ革新的な機能が豊富に搭載されています。
「Chromeから乗り換える理由がない」と思っていた方も、これらの機能を知ることで、「Edge、意外とすごいかも?」と感じたのではないでしょうか?
これからの時代、ブラウザは「情報を閲覧する道具」から、「情報を活用するためのツール」へと変化しています。
その最前線にいるのが、間違いなくMicrosoft Edgeです。
ぜひ、今回紹介した機能を1つずつ試して、あなたのPCライフをよりスマートに、快適にしてみてください。