はじめに:Gemini CLIってなに?
Gemini CLI(ジーミニ・シーエルアイ)とは、GoogleのAI「Gemini」をパソコンのコマンドライン(ターミナル)から使えるようにするツールです。
簡単に言うと…
- ChatGPTみたいなAIと、ターミナルでおしゃべりできる!
- コードのレビューや修正案をAIが出してくれる!
- 面倒な設定や質問を、サクッとAIに任せられる!
という超便利なツールです。
この記事では、「初心者でも絶対に迷わない」インストール手順をお届けします!
ステップ①:Node.jsをインストールする
Gemini CLI は「Node.js」という開発環境が必要です。
まだインストールしていない方は、以下の手順で導入しましょう。
▶︎ 1. Node.js公式サイトにアクセス
▶︎ 2. 「推奨版 LTS」をクリックしてインストール
「推奨されるLTS」という緑のボタンを選びましょう。
安定していて初心者向けです。
▶︎ 3. インストーラーの案内に従って「次へ」「同意」などクリック
特に難しい設定は不要。
すべてデフォルトでOKです。
▶︎ 4. ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開いて確認
以下のコマンドを打って、バージョンが表示されれば成功です。
node -v
これは、あなたのシステムにインストールされている Node.js (ノード・ジェイエス) のバージョンを表示するコマンドです。
npm -v
これは、あなたのシステムにインストールされている npm (エヌピーエム) のバージョンを表示するコマンドです。
ステップ②:Gemini CLIをインストールする
Node.jsが準備できたら、Gemini CLIをインストールします。
▶︎ ターミナルで以下をコピペして実行!
npm install
→ パッケージをインストールする命令-g
→ 「全体で使えるようにする」という意味@google/gemini-cli
→ インストールするパッケージ名
▶︎ インストールできたか確認
gemini --version
バージョン番号(例:1.2.3)が表示されればインストール完了です!
もしこのコマンドを実行してバージョン番号が表示されない場合、Gemini CLI のインストールがまだ完了していないか、何らかの問題が発生している可能性があります。
ステップ③:APIキーを取得する
Gemini CLI を動かすには、Googleの「Gemini APIキー」が必要です。
これは、GeminiのAIとやり取りするための「通行証」みたいなものです。
▶︎ 1. Google AI Studio にアクセス
👉 https://aistudio.google.com/app/apikey
▶︎ 2. Googleアカウントでログイン
Gmail で使っているアカウントでOK!
▶︎ 3. 「APIキーを作成」ボタンをクリック
出てきたキー(例:sk-xxxx...
)をコピーしてください。
これがあなた専用のキーです。
ステップ④:APIキーをターミナルに登録する
ここがちょっとだけ難しいですが、ゆっくりやれば大丈夫です!
▶︎ Mac や Linux の場合
export GEMINI_API_KEY="ここにAPIキーを貼り付け"
このままだと次回から消えてしまうので、.bashrc
や .zshrc
に追記すると便利です。
▶︎ Windows の場合(PowerShell)
$env:GEMINI_API_KEY="ここにAPIキーを貼り付け"
または「システム環境変数」に追加する方法もあります(初心者は上記がおすすめです)。
この方法で設定した環境変数は、そのPowerShellウィンドウを閉じると消えてしまいます。
永続的に設定したい場合は、Windowsの「システム環境変数」に登録する方法がありますが、最初のうちはこの方法で十分です。
ステップ⑤:動作テストしてみよう!
以下のコマンドをターミナルに打ってみてください。
gemini prompt "こんにちは!"
↓ こんな感じの返事が来れば成功!
こんにちは!今日はどんなお手伝いができますか?
これで、あなたのパソコンで Gemini CLI が使えるようになりました🎉
おわりに:失敗しても大丈夫。焦らず進めよう!
インストール作業は初めてだと緊張しますが、一つずつ確実にやれば必ず成功します。
万が一エラーが出た場合は、以下を確認してみてください
- Node.js がちゃんと入ってるか →
node -v
- APIキーが正しいか → コピー漏れや余計なスペースがないか
- コマンドのスペルミスがないか →
gemini
やexport
の綴りに注意
次は何をする?
インストールが完了したら、以下のようなことがすぐにできます👇
- 「このコード、もっときれいにできる?」
- 「バグがあるかチェックして」
- 「このPythonをJavaScriptに書き換えて」
👉 詳しくは次の記事【Gemini CLI 完全入門:超速で使える!知っておきたい全機能ガイド】をチェックしてみてください!【Coming soon】
【番外】gemini --version
でバージョン番号が表示されない場合の対処法
gemini --version
を実行してもバージョン番号が表示されない場合、Gemini CLI のインストールが正しくできていないか、パスが通っていないなど、いくつかの原因が考えられます。
以下の対処法を上から順に試してみてください。
対処法1:Node.jsとnpmが正しくインストールされているか確認する
Gemini CLI は Node.js と npm に依存しています。これらが正しくインストールされていないと、Gemini CLI も動きません。
ターミナルで以下のコマンドを実行し、それぞれバージョン番号が表示されるか確認してください。
node -v
npm -v
バージョンが表示されない場合
Node.js と npm のインストールからやり直してください。
ブログ記事の「ステップ①:Node.jsをインストールする」を参考に、再度インストール手順を確認しましょう。
対処法2:Gemini CLI のインストールコマンドを再実行する
一度インストールに失敗している可能性があるので、再度インストールコマンドを実行してみてください。
npm install -g @google/gemini-cli
途中でエラーメッセージが表示されないか注意して見てください。
このコマンドは、「npm という道具を使って、@google/gemini-cli
という名前のツールを、パソコンのどこからでも使えるようにインストールしてください」という意味になります。
このコマンドを実行することで、ターミナルから gemini
コマンドが使えるようになり、Gemini AI との対話が可能になります。
対処法3: npm のキャッシュをクリアしてから再インストールする
npm の内部キャッシュが原因で、インストールがうまくいかないことがあります。
キャッシュをクリアしてから再インストールを試みましょう。
- npm キャッシュをクリア:
npm cache clean --force
- Gemini CLI を再インストール:
npm install -g @google/gemini-cli
対処法4:環境変数 (PATH) の設定を確認する(上級者向け)
これは稀なケースですが、Node.js や npm のインストールパスが、システムの環境変数 PATH
に正しく登録されていないと、ターミナルが gemini
コマンドを見つけられないことがあります。
Mac/Linux の場合
ターミナルで以下のコマンドを実行し、npm のグローバルインストールパスが表示されるか確認してください。
npm config get prefix
通常、このパス(例: /usr/local
や $HOME/.npm-global
など)が PATH
環境変数に含まれている必要があります。
含まれていない場合は、.bashrc
や .zshrc
などのシェル設定ファイルにパスを追加する必要があります。
Windows (PowerShell) の場合
Windows の場合、通常はインストーラーが自動で PATH を設定してくれますが、手動で確認する場合は「システムのプロパティ」から「環境変数」を確認します。
Path
という環境変数の中に、Node.js や npm の実行ファイルがあるディレクトリ(例: C:\Program Files\nodejs\
や C:\Users\YourUser\AppData\Roaming\npm
など)が含まれているか確認してください。
対処法5:ターミナルを再起動する
稀に、インストール後にターミナルが新しいコマンドを認識しないことがあります。
一度ターミナル(コマンドプロンプトやPowerShell)のウィンドウを完全に閉じてから、もう一度開いて gemini --version
を試してみてください。
対処法6:エラーメッセージを検索する
もしインストール中にエラーメッセージが表示されていた場合は、そのエラーメッセージをコピーしてGoogle検索してみましょう。
同じ問題に直面した人が解決策を共有していることが多いです。
これらの対処法を試すことで、ほとんどの場合、問題は解決するはずです。
焦らず、一つずつ確認しながら進めていきましょう。