免責事項(必ずお読みください)
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘や助言を構成するものではありません。
オンチェーンデータは強力な武器ですが、解釈を誤ると損失を招くリスクがあります。
最終的な投資判断は自己責任で行ってください。
クジラウォッチングとは?追えること/追えないこと
「クジラ(whale)」は一般に、市場に影響を与え得る規模の資金を動かす主体を指します。
ただし、オンチェーンで見えるのは基本的に「売買」ではなく、資産の移動(送金)です。
ここを取り違えると、クジラウォッチングは一瞬でギャンブルになります。
クジラ=大口でも正体は色々
同じ「大口の送金」でも、正体はバラバラです。
- 個人の大口(長期保有、利確、保管先の移動)
- ファンド/マーケットメイカー(ポジション調整、ヘッジ)
- 取引所のウォレット(ホット↔コールド、内部整理)
- カストディ(保管委託先の変更)
- DeFiの担保移動(清算回避、担保差し替え)
つまり大事なのは「クジラが動いた!」より先に、それが市場に出てくる動きかを判断することです。
送金=売買ではない(ここを誤ると全部ズレる)
よくある早合点がこれ。
- 「取引所へ大口入金」=即売りサイン
- 「取引所から大口出金」=即買いサイン
現実はもっと複雑です。
取引所入金に見えても、同一取引所内のウォレット移動や、OTC(相対取引)の受け渡し、保管先変更など、価格に直結しないケースが普通にあります。
だから、速報を見たらまず一呼吸。
後述の「3段階フィルター」に通してから、はじめて判断材料になります。
2026年は「取引所フロー」だけだと読み違える理由(L2/ブリッジ)
2026年は、「CEX(取引所)への入出金」だけ追っても意図を外しやすい局面が増えています。
理由はシンプルで、資金が「CEX→L1→L2→DEX」のように動き、ブリッジ(L1→L2)移動が買いの準備として機能するケースが目立つからです。
たとえば Base / Arbitrum などのL2にブリッジしてからDEXで建てる動きは、オンチェーン上だと「ただの移動」に見えます。
でも実態は「これから仕掛ける」準備かもしれない。
ここを押さえるだけで、クジラ情報の解像度が一段上がります。
クジラウォッチング5選(結論:この5つでOK)
迷ったら、運用はこの2パターンが堅いです。
- 速報型:① Whale Alert(検知)+③ Arkham(深掘り)
- 指標型:① Whale Alert(検知)+⑤ CryptoQuant/Glassnode(傾向判断)
ツール比較表
| ツール名 | 得意なこと | 弱点 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| Whale Alert | 大口送金の即時通知(速報) | 解釈は自分で必要 | 最速で初動を知りたい |
| Lookonchain | 解釈付きの追跡情報 | 情報の取捨選択が必要 | 分析の視点も学びたい |
| Arkham | ウォレット特定・関連付け+アラート | ラベリングは100%ではない | 特定のクジラを深掘りしたい |
| Nansen | スマートマネーの動線を俯瞰 | 本格利用は有料寄り | 資金の流れを体系的に見たい |
| CryptoQuant / Glassnode | クジラ指標の定量監視 | 単発の速報には不向き | マクロな需給で判断したい |
① Whale Alert(最速アラートの定番)
「大口が動いた」を最短で拾うならこれ。
まずは 気づくための道具として優秀です。速報を取り、次の検証(Arkhamやエクスプローラー)へ繋げる使い方がハマります。
おすすめの使い方
- 監視銘柄を絞る(増やしすぎない)
- しきい値を大きめに(例:100万ドル以上)
→ 通知が多いと必ず疲れます
注意
- Whale Alertは「材料」。
結論を出す場所ではありません。
② Lookonchain(解釈付きで追いやすい)
Lookonchainは、オンチェーンの動きを解釈付きで読ませるタイプ。
「このウォレットが買った/売った」「どこから来た」など、ストーリーの形で追えるのが魅力です。
おすすめの使い方
- 自分の触っているチェーン界隈で、よく登場するアドレス(常連)を覚える
- 見立てを読んで、一次情報(Tx)で裏取りする癖を付ける
注意
- 解釈が付くぶん、鵜呑みにすると危険。
必ず裏取り。
③ Arkham(ウォレット特定・関連付け+アラート)
Arkhamは「誰のウォレットか(エンティティ)」をラベルで追うのが強み。
さらに実務で効くのが、条件付きのアラート機能です(メール/Telegram/webhook)。
おすすめの使い方
- 「取引所→どこへ?」を追う(受け皿の関連ウォレットまで辿る)
- いつものクジラを登録して、条件を絞って通知する
注意
- ラベリングは万能ではありません。
推定が混じる可能性があるので、複数ソースで補強。
④ Nansen(スマートマネーの動線を俯瞰)
Nansenは「スマートマネーの動き」を、ダッシュボードとアラートで俯瞰するタイプ。
個別Txだけでなく「流れ」で追えるので、監視対象が増えてきた中級者に向きます。
おすすめの使い方
- ウォレットを追うだけでなく、「複数が同じトークンを買った」など条件で拾う
- チェーンを跨ぐ動線(ブリッジ→DEX)を俯瞰して文脈を拾う
注意
- 便利なぶん、本格利用は有料寄りになりがち。
まずは無料で触って必要分だけ拡張。
⑤ CryptoQuant / Glassnode(クジラ指標を数値で監視)
最後は単発Txの速報ではなく、クジラが市場に与える圧力を指標で監視する枠です。
ここを押さえると、SNSの「クジラ来た!」に振り回されにくくなります。
- CryptoQuant:Exchange Whale Ratio(上位10件の流入が、全流入に占める比率)
- Glassnode:Exchange Whales Outflow(大口の取引所出金を正規化して追う)
おすすめの使い方
- ①で「イベント」を拾い、⑤で「傾向」を見る
- 指標が示すのは“可能性”。結論は、文脈とセットで。
注意
- 指標は遅れることがあります。
速報とセット運用が現実的です。
失敗しない読み方:クジラ情報の3段階フィルター
クジラウォッチングで一番大事なのは、見る順番。
この3段階を固定すると、誤爆が激減します。
フィルター1:まず「内部移動」を疑う
大口送金が「取引所へ」っぽく見えても、実は 取引所内のウォレット整理ということがあります。
ホット↔コールド、入金アドレスの集約など、ユーザー売買とは別の都合で動くケースは珍しくありません。
ここでやることは1つだけ。
- 送金先が本当に入金口っぽいか?(ラベルだけで決めない)
フィルター2:Txをエクスプローラーで一次確認
最低限ここは見ます。
- from / to(送金元・送金先)
- トークン種別(ネイティブ/ERC-20等)
- 実行時間、ガス、失敗Txの有無
- 送金先が「取引所」「ブリッジ」「DEX」「コントラクト」どれっぽいか
誰かの投稿より、Txの方が強い。毎回これです。
フィルター3:市場文脈(ニュース・需給・清算)と突き合わせ
同じ「取引所入金」でも、文脈で意味が変わります。
- 重大ニュース直前(上場、規制、ハッキング、訴訟など)
- 急騰直後(利確の可能性が上がる)
- 先物が過熱(清算が起きやすい)
- ステーブル供給や取引所残高の変化(需給の前兆)
単発のTxに意味を持たせるのは危険。
「相場の地合い」と「資金の流れ」を合わせて、はじめて判断になります。
2026年の注意点:AIエージェント由来のフローも増えている
2026年は、人間の裁量だけでなく AIエージェント/自動取引ボット由来の大口フローも無視できません。
条件一致で一気に動くことがあり、単発Txの迫力に釣られやすい。
だからこそ「誰が動かした可能性が高いか(エンティティの当たり)」を押さえて、Arkham等で周辺の関連ウォレットまで見てから判断するのが安全です。
今日から始める:クジラウォッチングの手順(通知疲れしない設計)
手順1:監視対象(チェーン/銘柄/しきい値)を決める
最初はこう絞るのが勝ち筋です。
- チェーン:自分が触るものだけ(BTC/ETH/SOLなど)
- 銘柄:3〜10銘柄
- しきい値:大きめ(例:100万ドル以上)
最初から細かく追うと、情報量で溺れます。
手順2:アラートを作る(速報→深掘りの導線)
おすすめの導線はこれ。
- Whale Alert:大口移動を拾う(“気づく”)
- Arkham:気になったTxを、ラベルと関連ウォレットで深掘り(“確かめる”)
- (余力が出たら)Nansen:スマートマネーの条件付きアラートで網を張る
手順3:検証テンプレで「答え合わせ」する
クジラウォッチングは、当たるか外れるかよりも、自分の解釈が改善していくかが重要です。
テンプレでログを残すと、上達が早い。
記録テンプレ(例)
- 日時:
- 銘柄:
- 事象:取引所入金 / 出金 / ブリッジ / DEX流入 / コントラクト など
- ソース:Txハッシュ(+スクショ)
- 仮説:利確?担保移動?内部移動?買い準備?
- 24h後の結果:価格・出来高・OI・ニュース・取引所残高の変化
よくある失敗例(振り回されるパターン集)
- 「取引所入金=即売り」と決めつける(内部移動・OTCがある)
- 通知が多すぎて麻痺する(しきい値が低すぎ/銘柄を増やしすぎ)
- スマートマネーを盲信して同じ位置で入る(後追いで狩られやすい)
- 詐欺トークンの派手な送金に釣られる(まずコントラクト検証)
- ブリッジの意味を見誤る(ただの移動か、DEXで動く前段か)
🐋 Whale Watching FAQ
まとめ:追うのは“クジラ”ではなく意図が出る場所
クジラウォッチングは「大口が動いた!」で終わらせると危険です。
強いのは、この型。
- 検知:Whale Alertで拾う
- 検証:エクスプローラーで一次確認 → Arkhamで文脈補強
- 判断:CryptoQuant / Glassnodeで傾向を数値で見る
- 改善:24時間後に答え合わせして、解釈を更新する
2026年は、L2ブリッジやDEXの動線が当たり前になり、さらにAIエージェント由来のフローも混ざります。
だからこそ「取引所入出金」だけで結論を出さず、動線で読む。ここが勝負どころです。
まずはここから触ってみよう(次のアクション)
- Whale AlertのXをフォローして、100万ドル以上の移動だけ拾う
- 通知を見たら即反応せず、まず自分にこう聞く
- 「これ、取引所の内部移動っぽくない?」
- 「ブリッジ(L1→L2)やDEXに向かう準備じゃない?」
- 気になったら Arkhamで送金先のラベルと関連ウォレットを確認(いつもの動線かを見る)
- 最後に、24時間後に答え合わせ(価格・出来高・ニュース・取引所残高の変化)
→ これを3回やるだけで、クジラ情報に振り回される率が一気に下がります。
記事公開前のチェックリスト
- リンクの有効性:各ツールの公式サイト/機能ページが最新で開ける
- 画像(OGP/挿し絵):クジラのイラスト or ダッシュボードの雰囲気画像を1〜2枚入れる
- スマホ表示:比較表がはみ出さない(横スクロール化 or 文量調整)
- 免責事項:冒頭で視認できる(引用+太字になっている)
- “Tx一次確認”の導線:エクスプローラー確認の重要性が本文に残っている
公式リンク集
Whale Alert
Lookonchain
Arkham
Nansen
CryptoQuant
Glassnode
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最終的な判断はご自身で行ってください。

