フォーム作りのストレスを減らして、安心な暮らしに時間を戻す方法
2025年11月13日、Google が Google フォームの AI 作成支援機能 Help me create を日本語を含む7つの追加言語で使えるようにしたと発表しました。
これまでは英語環境限定だったため、
英語が苦手なのに無理やり英語でプロンプトを書く
アカウント言語を一時的に英語に切り替える
といった少し無理のある使い方をしていた人も多かったはずです。
この記事では、初心者でも迷わず使えるように
Help me create で何ができるのか
日本語対応で生活や仕事がどう楽になるのか
安心な暮らしのために、AI フォーム作成で絶対に気を付けたいポイント
そして Microsoft Forms の Copilot とどう使い分けるか
まで、やさしい言葉で整理していきます。
ニュースの紹介だけで終わらず、日常の安全や安心にどうつながるかまで踏み込んで解説する点が、他の速報系記事との一番大きな違いです。
1 今回のアップデートで何が変わったのか
まずは事実を整理します。
2025年11月13日付の Google Workspace 公式ブログによると、Help me create in Google Forms は次の七つの追加言語で利用可能になりました。
日本語
スペイン語
ポルトガル語
韓国語
フランス語
イタリア語
ドイツ語
元々利用できた英語と合わせて、合計八言語に対応した形です。
対応言語一覧は Google Workspace Gemini のサポートページでも確認できます。
さらにサポート情報から分かるポイントは次の通りです。
デスクトップ版の Google フォームで利用できる。
機能は段階的に展開されており、組織やアカウントによって表示タイミングが少しずつ異なる。
Google Workspace の一部プランと Google AI Pro などの有料プランで利用可能。
難しい言葉を抜くと
対応するプランさえ契約していれば、パソコンのブラウザから日本語で Help me create を使えるようになった
という理解で問題ありません。
2 Help me create とは そもそもどんな機能か
Help me create は、Google の生成 AI Gemini を使ってフォームのたたき台を自動で作ってくれる機能です。
大まかな流れはとてもシンプルです。
作りたいフォームを文章で説明する
必要であれば、参考にしてほしい Google ドキュメントやスプレッドシート、スライド、PDF などを指定する
Gemini が内容を読み取り、質問項目やタイトルを含んだフォームの下書きを自動生成する
生成されたフォームを、人間が読みながら微調整して完成させる
例えば、プロンプト欄に
「来月の社内イベントの出欠確認と、参加希望のワークショップを聞くフォームを作成してください」
と書くだけで、氏名や部署、参加可否、希望ワークショップといった質問がそろった状態まで一気に作ってくれます。
ポイントは、完成品ではなく下書きが出てくるところです。
アンケート設計の七〜八割を AI が代わりに進めてくれて、残りの仕上げだけ人間が行うイメージだと分かりやすいはずです。
3 日本語対応でどこまで楽になるのか
日本語対応前は、代理店や解説ブログでも
アカウント言語を英語に変えてから Google フォームにアクセスする
日本語で考えた内容を翻訳ツールで英訳してから貼り付ける
といった少し力技のワークフローが紹介されていました。
今回のアップデートによって、次のような変化が起きています。
日常の日本語そのままでプロンプトを書ける
アカウントの表示言語も日本語のままで問題ない
イベント案内文や説明資料が日本語でも、そのまま参照ファイルとして渡せる
これは
学校の先生が保護者向けのアンケートを作る
地域のサークルがイベント参加フォームを用意する
中小企業が顧客満足度調査を行う
といった、専門の IT 担当者がいない場面ほど大きなメリットになります。
英語に気を取られず、本来考えるべき内容
この質問は本当に必要か
個人情報を取り過ぎていないか
回答者が不安にならない聞き方になっているか
に集中できるからです。
4 実際の使い方イメージ 初めてでも迷わない流れ
ここからは、初めて使う人向けに流れをイメージしやすく整理します。
管理者が Gemini を有効化している Google Workspace アカウント
もしくは Google AI Pro や Google AI Ultra など対象プランのアカウント
を利用していることが前提になります。
一つ目のステップは Google フォームを開くことです。
パソコンのブラウザから Google フォームにアクセスし、新しいフォームを作成します。
二つ目のステップで Help me create を呼び出します。
新規フォーム作成時の最初の画面に作成支援のパネルが表示されるか、画面上部のメニューにアイコンが出ています。そこから Help me create を起動します。
三つ目のステップがプロンプト入力です。
ここが一番の肝ですが、構えなくて大丈夫です。次の三点を意識して日本語で書いてみてください。
誰に回答してほしいのか
何について聞きたいのか
結果を何に使うのか
例えば、次のような書き方で十分通じます。
「中学生の保護者向けに、進路説明会の満足度を聞くアンケートを作成してください。学年、感想、分かりにくかった点、今後聞きたいテーマを質問に入れてください。」
四つ目のステップが生成されたフォームの確認です。
Gemini が数秒で下書きを作ってくれるので、日本語の表現や選択肢を読みながら、自分の言葉に直していきます。必要であれば、再生成を行ったり、質問を削除したり追加したりできます。
最後に、通常通りフォームを配布します。
リンクをメールやチャットで送ったり、サイトに埋め込んだりする手順は、従来の Google フォームと変わりません。
5 安心な生活のために AI フォーム作成で必ず守りたいこと
便利になった一方で、生活を守るという視点では気を付けるべき点も増えます。
ここは少しだけ慎重に見ていきましょう。
5-1 AI の提案はそのまま信用しない
Google も Microsoft も、AI が生成したコンテンツは必ず人間が確認する前提で使ってほしいと案内しています。
Help me create の提案は、あくまでたたき台です。
内容が目的に合っているか
回答者が誤解しそうな聞き方になっていないか
差別的な表現や偏った前提が紛れ込んでいないか
最低でもここは確認してから公開しましょう。
5-2 集めてよい情報と集めてはいけない情報
フォームは、そのまま情報の入口になります。
悪意のある人であれば、見た目はきれいなフォームで危険な情報を集めることも可能です。
一般的に、次のような情報はフォームで集めない方が安全です。
ログイン用のパスワードや二段階認証コード
クレジットカード番号やカード裏面の数字
マイナンバーや顔写真付き身分証の細かい情報
Microsoft の Copilot in Forms では、フィッシング詐欺につながるフォームを作らないように制限を掛けていると明記されていますが
自分で設問を追加する場合は、当然ながら自衛が必要です。
どうしても機密性の高い情報が必要な場合は、
会社や学校が用意した専用の手段がないか
対面や電話など、より安全なチャンネルに切り替えられないか
を検討した方が安心です。
5-3 フォームの送り手を必ず確認する
AI によってフォーム作成のハードルが下がると、
本物そっくりの偽フォーム
も増えます。
次のような点を落ち着いて確認しましょう。
送り主が信頼できる相手か
メールやチャットの差出人アドレスがおかしくないか
フォームの説明に不自然な日本語や、急かす表現が多くないか
不安を感じたら、メールに返信するのではなく、
公式サイトに掲載されている連絡先や、いつもやりとりしている方法で送り主に確認する
これだけで多くのトラブルを避けられます。
6 Google フォーム Help me create と Microsoft Forms Copilot の違い
同じフォームの AI 支援でも、Google と Microsoft では思想や得意分野が少し違います。
ざっくり把握できるように、比較をまとめます。
6-1 比較表 通常表示
| 項目 | Google フォーム Help me create | Microsoft Forms Copilot in Forms |
|---|---|---|
| 主な用途 | アンケートや申請フォームの下書きを Gemini が生成 | アンケートや投票、クイズを AI がドラフトから分析まで支援 |
| 対応環境 | 対象の Google Workspace プランや Google AI Pro などのアカウントで利用可能。デスクトップの Google フォームから使用 | Microsoft 365 Copilot と統合され、Microsoft Forms や Microsoft 365 Copilot アプリから利用。対象の Microsoft 365 サブスクリプションが必要 |
| 言語対応 | 英語に加え、日本語を含む八言語で利用可能 | Copilot 全体として日本語に正式対応。フォームでも日本語プロンプトで作成可能な環境が増加 |
| 特徴的な機能 | 他の Google ドキュメントや PDF を参照しながらフォームを生成。Workspace 全体のワークフローと連携しやすい | クイズの自動作成や回答分析など、学習や研修向けの機能が充実。結果の分析まで AI がサポート |
| 向いているシーン | Google Workspace を中心に業務を回している会社や学校、自治体 | Microsoft 365 と Teams を主に使っている組織や学校 |
どちらも
フォーム作成に掛かる時間を減らす
回答結果の活用をしやすくする
というゴールは同じですが、組織の基盤となるツールに合わせて選ぶのが自然です。
7 よくある疑問と答え
Q1 この機能は無料で使えるのか
A1 Google アカウントがあれば誰でも使えるというわけではなく、Business Standard や Business Plus など、対象の Google Workspace プランや Google AI Pro などの有料プランで利用できます。管理者が Gemini とスマート機能の利用を許可している必要もあります。
Q2 いつ自分の環境に表示されるのか
A2 Google は、即時リリースドメインと計画的リリースドメインに分けて最大十五日程度かけて段階的に展開すると案内しています。自分の組織のリリース設定は、管理者が把握しているはずなので、表示されない場合は管理者に確認すると確実です。
Q3 スマートフォンだけで使えるのか
A3 現時点の公式情報では、Help me create はデスクトップ環境で提供されているとされています。フォーム自体の回答や簡単な編集はスマートフォンでもできますが、AI によるフォーム生成はパソコンから始めると考えておいた方が安全です。
Q4 Microsoft Forms の Copilot の方が高機能なのか
A4 どちらが優れているかというより、使っている基盤に合わせるのが現実的です。Google フォームは Google Workspace との親和性が高く、Microsoft Forms は Teams や Excel との連携が強みです。どちらも日本語対応が進んでいるので、組織のメイン環境に合わせて選べば問題ありません。
8 簡易用語集
Gemini
Google が提供する生成 AI の総称。Google ドキュメントやスプレッドシート、スライド、フォームなどで文章生成や要約を手伝ってくれる。
Help me create
使用中のサービスの内容に合わせて、文書やフォームなどの下書きを自動生成してくれる Gemini の機能名。Google フォーム版ではアンケートの質問案などをまとめて作成できる。
Google Workspace
Gmail、カレンダー、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォームなどをまとめて提供する Google の業務向けクラウドサービス。
Microsoft Forms
Microsoft が提供するオンラインフォームサービス。アンケートやクイズを作成でき、Microsoft 365 環境と連携しやすい。
Copilot in Forms
Microsoft Forms で利用できる AI 機能。アンケートやクイズの下書き作成から、回答結果の分析までを AI が支援する。
プロンプト
AI に指示を出すための文章。フォーム作成の場合は、対象者、目的、聞きたい内容、集めたくない情報などをまとめて書く。
9 まとめと次の一歩
Help me create の日本語対応によって、フォーム作成は
ゼロから頑張って作る作業
から
AI が提案したたたき台を、人間の目で整える作業
へと大きく変わりました。
時間の節約という意味でも
不自然な英語に悩まなくてよいという意味でも
日本語話者にとってはようやくスタートラインに立てたアップデートと言えます。
一方で、個人情報やフィッシング詐欺といったリスクも確実に増えていきます。
だからこそ
AI の提案はそのまま信用しない
フォームで集めてよい情報と集めてはいけない情報を意識する
怪しいフォームは送り主を別ルートで確認する
という三つの基本だけは、今日から意識してみてください。
次の一歩としておすすめなのは、いきなり大規模な社外アンケートではなく、
社内メンバー向けの軽いアンケート
家族や友人とのイベント参加フォーム
のような、リスクの低い場面で一度試してみることです。
そこで操作感に慣れてから、徐々に大切な業務や学習の場面に広げていくと、安心して AI 時代のフォーム作成を取り入れていけます。
おまけ
ここからは、この記事を読んでくださった方へのちょっとした「おまけ」です。
AI フォーム作成をすぐに試せる、そのまま使える日本語プロンプト5選と、少し応用するためのコツをご紹介します。
2025年11月17日現在、Google フォームの AI 作成支援機能「Help me create」が日本語を含む複数言語に対応し、プロンプトを入力するだけでフォームの下書きを自動生成できるようになりました。
ただ、いざ画面を開いてみると
何を書けばうまく伝わるのか
どこまで詳しく指定すべきか
個人情報はどこまで聞いてよいのか
といったところで手が止まってしまう人も少なくありません。
初心者の方でもそのまま使える日本語プロンプトを5つ紹介しながら、応用のコツと安全に使うための考え方を整理します。
① 前提確認
Google フォームの AI 作成支援は何をしてくれるのか
Help me create は、Google の生成 AI Gemini を使って、フォームの下書きを自動生成してくれる機能です。
おおまかな流れは次の通りです。
- 作りたいフォームの内容を文章で説明する
- 必要であれば、参考にしてほしいドキュメントやスプレッドシート、PDF などを指定する
- Gemini が内容を読み取り、質問項目やタイトルを含んだフォーム案を作成する
- 人間が文言や質問数を調整し、完成させる
ニュースサイトや Google Workspace の解説記事でも、この流れ自体は詳しく説明されていますが
実務でそのまま貼り付けて使える日本語プロンプトまではあまり掲載されていません。
そこで次の章からは、実際の利用シーンを想定したプロンプト例を紹介していきます。
② うまくいくプロンプトの共通ルール
具体例に入る前に、Google 自身が公開している Gemini 用プロンプト作成ガイドも参考にしながら、共通ルールを三つにまとめておきます。
ひとつ目は、回答者をはっきり書くことです。
例として、会社員なのか保護者なのか、既存顧客なのか新規見込み客なのかを具体的に書きます。
ふたつ目は、目的を一文で書くことです。
満足度を知りたいのか、要望を集めたいのか、単に出欠を取りたいのか。目的によって、適切な質問は変わります。
みっつ目は、集めない情報も明記することです。
パスワードやクレジットカード番号など、危険な情報はあらかじめ「聞かない」と書いておくと、AI が余計な質問を提案しにくくなります。
この三点を意識するだけで、フォームの質と安全性は大きく変わります。
③ シーン別 日本語プロンプト5選
ここからが本題です。
Google フォームの Help me create にそのまま貼り付けて、少し書き換えるだけで使える日本語プロンプトを五つ紹介します。
プロンプトはあくまで一例なので、自分の業務や生活スタイルに合わせて言葉を調整してみてください。
③-1 社内アンケート
在宅勤務の満足度を聞くフォーム
想定シーン
中小企業やチームで、在宅勤務制度の見直しのために従業員アンケートを取りたい場合です。
プロンプト例
社内メンバー向けの在宅勤務制度に関する満足度アンケートフォームを作成してください。
対象者
自社の正社員および契約社員
目的
在宅勤務の頻度や環境に対する満足度、困っている点、改善してほしい点を把握したいです。
設問の希望
勤務形態や所属部署などの基本情報
在宅勤務の利用状況
仕事のしやすさに関する5段階評価
困っている点の自由記述
今後あったらうれしい制度の自由記述
制約
個人情報は氏名と会社メールアドレスまでにとどめてください。
給与や健康状態など、センシティブな情報を聞く質問は入れないでください。
形式
選択式と5段階評価、自由記述を組み合わせて、回答しやすい構成にしてください。
カスタマイズのポイント
会社規模が小さい場合は、部署の粒度を粗くするなど、回答者が特定され過ぎないように調整すると安心です。
応用のコツ
同じ構造で「オフィス出社の満足度」「フレックスタイム制度の満足度」などにも転用できます。目的と設問部分だけ差し替えてみてください。
③-2 顧客満足度アンケート
店舗やサービスのフィードバックを集める
想定シーン
小売店、サロン、オンラインサービスなどで、利用後の感想を聞きたい場合です。
プロンプト例
既存顧客向けの顧客満足度アンケートフォームを作成してください。
対象者
直近3か月以内に当店・当サービスを利用したお客様
目的
サービス全体の満足度、良かった点、不満点、今後利用したいメニューや機能を把握し、改善につなげたいです。
設問の希望
利用回数や利用したメニュー・プラン
全体満足度(10段階評価)
スタッフの対応、価格、アクセスなど要素別の評価
良かった点・うれしかった点の自由記述
不満だった点・改善してほしい点の自由記述
今後あったら利用したいメニューや機能
制約
クレジットカード番号や会員ID、パスワードなど、決済やログインに使う情報は絶対に聞かないでください。
メールアドレスは任意項目とし、入力しなくても回答できるようにしてください。
形式
スマートフォンから短時間で回答しやすいよう、選択式を中心にしてください。
カスタマイズのポイント
「店舗」「オンラインサービス」「サロン」などの表現を、自分のビジネスに合わせて置き換えるだけでも十分使えます。
応用のコツ
後で Microsoft Forms の Copilot などに結果の分析を任せたい場合は自由記述の質問を入れておくと、改善点の抽出にAIを活用しやすくなります。
③-3 学校・保護者向け
説明会の出欠と要望をまとめて聞く
想定シーン
学校や塾で、保護者説明会の出欠確認と、聞きたいテーマの希望を取りたい場合です。
プロンプト例
中学生の保護者向けに、進路説明会の出欠確認と要望を聞くフォームを作成してください。
対象者
中学校に通う生徒の保護者
目的
進路説明会への参加可否と、説明会で聞きたい内容、現在不安に感じていることを事前に把握して、当日の内容に反映したいです。
設問の希望
生徒の学年(選択式)
説明会の日程ごとの参加可否
同伴者の有無
説明会で特に聞きたいテーマ(複数選択)
進路や学習について不安に感じていること(自由記述)
制約
成績や偏差値など、具体的な数値を記入させる質問は入れないでください。
住所や電話番号はフォームでは集めず、学校の既存情報を前提としてください。
形式
スマートフォンからでも回答しやすいよう、質問数はできるだけ少なくしてください。
カスタマイズのポイント
学年やイベント名を変えるだけで、三者面談、オープンスクール、保護者会などにも使い回せます。
応用のコツ
「聞きたいテーマ」の選択肢は、数回分の結果を見ながら毎年更新していくと、説明会の内容が現場のニーズに近づいていきます。
③-4 オンラインセミナー
参加登録とニーズ把握を一度に
想定シーン
ウェビナーやオンライン講座で、参加申し込みと、参加者のレベルや期待値を同時に知りたい場合です。
プロンプト例
オンラインセミナー参加登録用のフォームを作成してください。
対象者
業務でGoogle フォームやMicrosoft Formsを使っているビジネスパーソン
目的
オンラインセミナーへの参加登録を受け付けると同時に、参加者の職種・経験レベル・興味関心を把握して、当日の内容や事例を調整したいです。
設問の希望
氏名と会社名、会社メールアドレス
業種と職種
Google フォームやMicrosoft Formsの利用頻度
今回のセミナーで特に知りたいこと(複数選択)
現在困っている点や具体的な悩み(自由記述)
制約
決済情報や住所はこのフォームでは集めないでください。
個人を特定し過ぎるような細かい社内情報(部署の人数など)は聞かないでください。
形式
後からメール配信リストとして使えるよう、メールアドレスの形式チェックを有効にしてください。
カスタマイズのポイント
「Google フォームと Microsoft Forms」をセットで書いておくと、両方のツールを使っている読者にも違和感なく届きます。
応用のコツ
このフォームで集めた「知りたいこと」や「困っている点」は、後続のコンテンツ企画にもそのまま使えます。ブログ記事やマニュアルのテーマ決めに流用してみてください。
③-5 社内申請フォーム
備品購入依頼を効率化する
想定シーン
社内での備品購入依頼を紙やメールで行っていて、情報の抜け漏れや確認の手間が多い場合です。
プロンプト例
社内用の備品購入申請フォームを作成してください。
対象者
社内で備品購入を申請する全従業員
目的
備品の購入依頼をフォームで一元管理し、必要情報の抜け漏れを減らして、承認と発注の流れを分かりやすくしたいです。
設問の希望
申請者の氏名・所属部署・会社メールアドレス
希望する備品名と数量
利用用途の説明(自由記述)
希望納期
緊急度(高・中・低などの選択式)
上長の氏名(承認者の確認用)
制約
個人の自宅住所や個人口座の情報は入力させないでください。
経費精算に必要な細かい科目コードなどは、別システムで管理すると想定し、フォームでは聞かないでください。
形式
承認フローとの連携を想定して、回答のスプレッドシート出力を前提とした設問構成にしてください。
カスタマイズのポイント
備品購入に限らず、アカウント申請や設備利用申請などにも、項目名を変えることで応用できます。
応用のコツ
Help me create で骨組みを作ったあと、社内の承認フローに合わせて項目を微調整しておくと、後からの修正が少なくなります。
④ プロンプト一覧表
通常表示
五つのプロンプトを一目で比べられるように、要点を表にまとめます。
| シーン | 主な目的 | キーとなる指示のポイント |
|---|---|---|
| 社内アンケート | 在宅勤務制度の満足度や改善点の把握 | 対象者と目的、評価項目、自由記述、集めない情報を明記 |
| 顧客満足度 | 利用後の満足・不満・要望の収集 | 直近利用者に限定し、決済情報は一切聞かないと指定 |
| 学校・保護者 | 出欠確認と不安・要望の把握 | 学年とイベント名、成績などは聞かないことを明示 |
| オンラインセミナー | 参加登録とニーズ把握 | 職種やツール利用状況を聞き、興味のあるテーマを複数選択で取得 |
| 社内申請 | 備品購入依頼の標準化 | 申請者情報と用途、緊急度にしぼり、個人情報は集めないと指定 |
⑤ 応用のコツ
そのまま終わらせないための三ステップ
プロンプトを一度入力して終わりにしてしまうと、どうしても「AI らしい無難なフォーム」で止まってしまいます。
ここでは、既存の解説記事や Google のプロンプトガイドも参考にしながらもう一歩踏み込むための三ステップをまとめます。
ステップ一 回答者になったつもりで読み直す
質問順が自然かどうか、専門用語が多すぎないかを確認します。
回答者の年齢層やITリテラシーも意識して、言い回しをシンプルに整えます。
ステップ二 必要なアクションから逆算して見直す
アンケート結果を見たあとに
何を決めたいのか
どんな行動につなげたいのか
を考え、それに関係しない質問を思い切って減らします。
ステップ三 危ない質問が紛れ込んでいないかチェックする
AI が提案した設問の中に、
ログイン情報
過度に詳しい個人情報
相手が答えにくいセンシティブな内容
が混ざっていないか確認します。問題があれば削除し、プロンプト側にも「この情報は聞かないでください」と追記しておくと安心です。
⑥ まとめと次の一歩
AI にフォーム作成を任せる時代になったとはいえ、最終的な品質と安全性を決めるのは、やはり人間のプロンプトと確認作業です。
この記事で紹介した五つのプロンプトは、どれも
- 対象者
- 目的
- 設問の希望
- 集めない情報
という共通の骨組みを持っています。
まずは、リスクの低い場面から一つ選んで、Google フォームの Help me create にそのまま貼り付けてみてください。
フォーム案が生成されたら、回答者になったつもりで読み直し、安全面と分かりやすさの両方をチェックする。
その小さな一歩を重ねていくことで、AI を活用しつつも、安心な生活と仕事のクオリティを両立できるはずです。

