【初心者向け】「ステーブルコイン」国内初発行へ——JPYCをやさしく解説(2025年最新版)

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複数のデジタルコインが重なり合うイメージ。中央には「【初心者向け】『ステーブルコイン』国内初発行へ JPYCをやさしく解説(2025年最新版)」のテキストが重ねられている。
目次

この記事でわかること

  • そもそもステーブルコインとは何か
  • なぜ「JPYC」が国内初日本円ステーブルコインになるのか
  • JPYCの仕組み(裏付資産・ブロックチェーン・手数料方針)
  • いつ・どうやって使えるようになる見込みか
  • 既存の「JPYC Prepaid」や海外発行の円ステーブルコインとの違い

ステーブルコインとは?

法定通貨と価値を連動させ、価格が安定するよう設計されたデジタル資産です。

日本では2023年6月施行の改正資金決済法で「電子決済手段」として定義づけられ、発行・流通の枠組みが整いました。

銀行・信託会社、または登録を受けた資金移動業者等が、円などに1:1で連動するトークンを発行できます。

JPYCが「国内初」のワケ

2025年8月、JPYC株式会社は、日本国内の法律に基づいて日本円のステーブルコインを発行できる、日本初の「資金移動業者」として登録されました。

これにより、法的なお墨付きを得て、誰もが安心して使える円連動ステーブルコインを、国内で提供できるようになったのです。

会社は今秋にも発行開始を目指すと発表しています。

重要ポイント

「国内で初めて発行可能になった」=法的に発行できる体制が整ったという意味。
実際の発行開始は2025年秋予定です(8月22日〈JST〉時点)。
日本円に裏付けられたステーブルコインを、国内の法律(改正資金決済法)に基づいて発行できるようなりました。

JPYCの基本スペック(予定)

  • 価値連動:1 JPYC ≒ 1 円(円に全額償還可能
  • 裏付資産:日本円の預貯金と日本国債(JGB)で保全
  • 対応チェーンEthereum / Avalanche / Polygon(順次拡大検討)
  • 手数料方針取引手数料を徴収しない方針。運営は保有国債の利息収入等で賄う想定
  • 対象:当初は機関投資家などの需要を見込み、その後一般の利用拡大を目指す

補足

Ethereum(イーサリアム):最も広く使われているブロックチェーン。
Avalanche(アバランチ):処理速度が速く、手数料が低いのが特徴。
Polygon(ポリゴン):イーサリアムを補完する形で開発され、手数料が安価。

「JPYC」と「JPYC Prepaid」は別モノ

JPYC社は以前から、前払式支払手段として「JPYC Prepaid」という円建てトークンを発行してきました。

今回の電子決済手段のJPYCとは別トークンであり、相互交換は受け付けない方針が明記されています。

ここを混同しないことが大切です。

どうやって使えるようになるの?

JPYCは、発行と償還を行う新サービス「JPYC EX」を立ち上げ、日本円⇄JPYCの出し入れを提供予定と発表されています。

利用者は日本円を預けてブロックチェーン上でJPYCを受け取り、必要に応じて同額の日本円に償還できる構想です(本人確認やAML/CFT体制の下で運用)。

公開スケジュールは2025年秋見込みです。

セキュリティと法令順守

日本の枠組みでは、発行者の登録・監督本人確認(KYC)マネロン対策などが強化されています。

電子決済手段等取引業者に対する監督指針でも、リスクベースの管理体制が求められています。

裏付資産の保全(預貯金・国債)と同額償還の仕組みが前提。価格安定性はここに依存します。

海外発行の円ステーブルコインとの違い

たとえばGMOグループのGYENは、米・ニューヨーク州金融当局(NYDFS)規制下で発行される円連動トークンです。

「国内発行」ではなく米国での規制準拠という点がJPYCと大きく異なります。

使いどころのイメージ(初心者向け)

即時送金・少額決済:ブロックチェーンの特性を活かし、国内外の資金移動を迅速・低コスト化

企業間決済・資金プール:期日管理や内部精算の効率化

Web3サービス連携:NFT・ゲーム内決済、サブスク、クリエイター支援など
(※実際の提供範囲は各社の規約・法令に依存)

リスクと注意点

  • 発行開始・対応範囲は順次:執筆時点(2025/08/22)では「秋に開始予定」段階。
    最新の正式アナウンスを確認してから利用しましょう。
  • 償還フローの実務:発行・償還の窓口(JPYC EX)の手順、利用条件、限度額等は公開後のルールを要確認。
  • 税務・会計:電子決済手段は暗号資産と法的位置づけが異なります。
    個人・法人での取扱いは税理士・会計士へ相談を。

3分でわかる「JPYC」要点まとめ

  • 日本の法制度(改正資金決済法)に基づく円連動ステーブルコイン(電子決済手段)を、国内で初めて発行可能にしたのがJPYC
  • 預貯金+日本国債で全額保全1:1償還チェーンは当初3種類(Ethereum/Avalanche/Polygon)。
  • 手数料ゼロ方針(当面)を掲げ、国債利息を運営原資にするモデル。まずは2025年秋の発行開始を目指す。

よくある質問(FAQ)

Q1. JPYCはビットコインと何が違う?

A. 価格が大きく変動する暗号資産と違い、円に1:1で連動し、同額償還が前提の電子決済手段です。法的な位置づけも別物です。

Q2. いつから買える?

A. 公式・主要メディアの発表では2025年秋に発行開始見込みです。最新のお知らせを確認しましょう。

Q3. どこで発行・償還するの?

A. JPYCの新サービス「JPYC EX」で日本円⇄JPYCの出し入れを行う構想が示されています。詳細は正式公開後の規約を確認してください。

Q4. すでに持っている「JPYC Prepaid」は交換できる?

A. 不可。前払式支払手段のJPYC Prepaidと、電子決済手段のJPYC別トークンです。

次回 (仮)JPYCに関連する日本の上場企業リスト 記事公開予定

よろしければご覧ください。

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